ネーミングのコツ|ネーミングの失敗例「デニーズダイナー」から学ぶ|本日のポイント
最近、こんなニュースを見かけました。
格安&高クオリティの「デニーズダイナー」、酷評され普通のファミレスになったワケ|Business Journal
この記事には、ファミリーレストラン「デニーズ」のプレミアムブランド「デニーズダイナー」が苦戦しているという話が出てきます。
「デニーズダイナー」は「ちょっと高級なデニーズ」には留まらない、高級レストランクラスの上質な料理・サービスを提供していました。
しかし、ビジネスとしてはあまり上手くいっていません…。
この原因の一つとして、ネーミングの失敗も挙げられます。
「デニーズダイナー」の失敗から学びたいネーミングのコツは以下の3つです。
② ユーザーの得られるメリットや価値をアピールする
③ 世界観が違う商品・サービスはブランドネームを分ける
ネーミングのコツ①|安易に会社名や有名ブランドを入れない
ネーミングのコツ、1つ目は、
ことです。
安易に会社名や有名ブランドを入れてしまうと、
からです。
「デニーズダイナー」には「デニーズ」という有名ブランドの名前が入っています。
「デニーズ」はファミリーレストランとして有名です。
リーズナブルな価格で料理を楽しめるというイメージです。
だから、「デニーズ」という言葉が入ることで、ユーザーは「デニーズ」と同様のサービスを期待してしまいます。
先程の記事の中に、
私の隣の席に案内された30代ビジネスマンと思われる男性は、メニューを開いてあきらかに動揺していました。
おそらくですが完全にファミレスとしての「デニーズ」のつもりで来店したのだと思います。
という記載があります。
「デニーズダイナー」という名称が、ユーザーに誤ったイメージを与えてしまったということです。
「デニーズ」のような有名ブランドの認知度を利用したいというのはわかります。
しかし、ハイグレードなレストランサービスに、リーズナブルなイメージのある「デニーズ」の名称は明らかにミスマッチ。
ことが大事なのです。
例えば、パーソナルトレーニングの「RIZAP」が展開する「RIZAP ENGLISH」。
ネーミングのコツ②|ユーザーの得られるメリットや価値をアピールする
ネーミングのコツ、2つ目は、
ことです。
それが、ネーミングの本来の目的ですからね。
「デニーズダイナー」は高級志向のレストランです。
しかし、「デニーズダイナー」という名称ではそれが見えてきません。
先程説明したように、「デニーズ」は「リーズナブルなレストラン」のイメージ。
「ダイナー」=「ディナー」=高級な夕食ということを表現したいのかもしれませんが、
「ダイナー」の本来的な意味は「簡易食堂」や「食堂車」です。
そこに高級なイメージはありません。
高級志向のレストランならば、それがユーザーに伝わるような名前にすべきです。
ネーミングをする際には、
ことが大事なのです。
ネーミングのコツ③|世界観が違う商品・サービスはブランドネームを分ける
ネーミングのコツ、3つ目は、
ことです。
ブランドネーム(ブランド名)はその商品・サービスの代名詞。
からです。
「デニーズ」と「デニーズダイナー」は同じレストランではあっても、コンセプトが全く異なります。
そうであれば、完全に別の名前にする方が合理的なわけです。
例えば、ファーストリテイリングが提供する「ユニクロ」と「GU」。
「ユニクロ」と「GU」は、価格帯の違いが注目されがちですが、
- 幅広い年齢層 vs 若者向け
- オーソドックスなデザイン vs トレンド
等、そもそもブランドのコンセプトや世界観が違います。
というのが大事なんです。
ネーミングのコツ|ネーミングの失敗例「デニーズダイナー」から学ぶ|まとめ
「デニーズダイナー」の失敗から学びたいネーミングのコツは、
② ユーザーの得られるメリットや価値をアピールする
③ 世界観が違う商品・サービスはブランドネームを分ける
ブランド名はその商品やサービスの個性や独自性を表すもの。
その個性・独自性をしっかりと言語化し、商品・サービスの旗を立てていきましょう!
ネーミングに興味が出てきた人へ
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