ネーミングのコツ|商品の特徴を暗示する言葉を使った「キリンファイア ワンデイブラック」|本日のポイント
本日(2019.4.2)、キリンビバレッジから大容量ペットボトルコーヒー「キリンファイア ワンデイブラック」が新発売されました。
https://twitter.com/Kirin_Company/status/1112648298165346304最近、「ちびだら飲み」という言葉が流行っています。
デスクワーカーが机に缶コーヒーを置き、ちびちびダラダラと飲むスタイルのことです。
【本日発売】1日分の大容量、ちびだら飲み特化の『キリン ファイア ワンデイ ブラック』の、ぬるくて美味いに驚いた!|おためし新商品ナビ
「キリンファイア ワンデイブラック」は、この「ちびだら飲み」用に開発された缶コーヒーです。
長時間、飲み続けられるように、大容量(600mL)としています。
また、ずっと飲んでいても飽きがこない、冷めても美味しい等、「ちびだら飲み」に適した味に調製されています。
今日は、この「キリンファイア ワンデイブラック」が題材です。
「キリンファイア ワンデイブラック」から学びたいネーミングのコツは以下の3つです。
② 商品の特徴を暗示する言葉を使う
③ 商品やパッケージの世界観とイメージを合わせる
ネーミングのコツ①|流行りの言葉をそのまま入れない
ネーミングのコツ、1つ目は、
ことです。
だからです。
今、「ちびだら飲み」という言葉が流行っているわけですよね?
そうすると、商品名にもその言葉を入れたくなるのが人情です。
でも、それだとネーミングとしては全くひねりがありません。
安直な感じを与えます。
また、他社も同じような発想でネーミングをしてくると、商品名が似たり寄ったりになります。
わけです。
商品名に流行りの言葉をそのまま入れない。
これがネーミングのポイントなのです。
ネーミングのコツ②|商品の特徴を暗示する言葉を使う
ネーミングのコツ、2つ目は
ことです。
真逆のイメージの言葉を組み合わせることで、
からです。
「ちびだら飲み」をそのまま入れない方がいい。
でも、「ちびだら飲み」する人にそれ用のコーヒーであることをアピールしたい。
こういうときにはどうするか?
一つの方法として、「ちびだら飲み」という言葉を、それを暗示する言葉に置き換えるという方法があります。
この商品では「ワンデイ」という言葉を使っています。
「ワンデイ(1day)」というと、使い捨てコンタクトレンズ「ワンデー アキュビュー」のように「1日限定」という意味で使われることもあります。
でも、ここでは、「ちびちびダラダラ」という時間の長さを「ワンデイ(1day)」と表現したわけです。
このように、流行りの言葉を別の言葉で置き換えることで、
のです。
ネーミングのコツ③|商品やパッケージの世界観とイメージを合わせる
ネーミングのコツ、3つ目は、
ことです。
からです。
この商品のボトルはオフィスのデスクに置いたときにも見栄えがするように、シルバーをベースにしたスタイリッシュなデザインを採用しています。
キャップもラベルも落ち着いたブラックとゴールドの配色にしています。
だから、そのラベルに表示される商品名も同じようにスタイリッシュな方がいいわけです。
「ちびだら」のようなひらがなで俗っぽい言葉よりも、「ONEDAY」のようにアルファベット表記されたスタンダードな言葉の方が、このボトルデザインには合っています。
商品名はそれ単独で存在するものではありません。
商品の中身、商品パッケージ、売り場の雰囲気…。
これらの要素とガッチリ噛み合って初めて商品の世界観が形成されます。
商品名だけ色合いが違ってしまうと、商品の世界観が台無しになってしまうので要注意です。
このように、
のです。
ネーミングのコツ|商品の特徴を暗示する言葉を使った「キリンファイア ワンデイブラック」|まとめ
「キリンファイア ワンデイブラック」から学びたいネーミングのコツは、
② 商品の特徴を暗示する言葉を使う
③ 商品やパッケージの世界観とイメージを合わせる
でした。
商品名は同種の商品と一緒に並べられた時に、間違いなく手に取ってもらえる独自性・特徴があった方が良いです。
自分目線でばかり考えるのではなく、商品棚に置かれたときの状況を思い浮かべながら、商品名を考えるようにしましょう!
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