ネーミングのコツ|重ね言葉の違和感で印象づけた「黒のブラックサンダー」|本日のポイント
有楽製菓がチョコレート菓子「ブラックサンダー」の関連商品「黒のブラックサンダー」の販売を開始しました(2019.3.25)。
【黒のブラックサンダー】
— ブラックサンダーさん【公式】 (@Black_Thunder_) March 25, 2019
本日より全国のコンビニ・スーパーなどで<キレるビター感>をお楽しみいただける「黒のブラックサンダー」が新登場(‘-‘*)!! 昨年登場した甘さ控えめな「ブラックサンダービター」から、チョコレート変更&3種のカカオマス使用のチョコチップを配合し、更にビター感UP! pic.twitter.com/gd2UWRvzd1
今日は、この「黒のブラックサンダー」が題材です。
「黒のブラックサンダー」から学びたいネーミングのコツは以下の3つです。
② 既存の商品とのコントラストを出す
③ 重ね言葉の違和感で印象づける
ネーミングのコツ①|人気商品のバリエーションであることを明示する
ネーミングのコツ、1つ目は
ことです。
言葉には直接的に導かれる意味内容だけでなく、その言葉の持つイメージがあります。
そのイメージを利用することで、
からです。
「ブラックサンダー」は言うまでもなく、有楽製菓の人気商品・主力商品です。
体操の内村航平選手の好物としてもよく知られています。
商品名を「黒のブラックサンダー」とすることで、
のです。
ネーミングのコツ②|既存の商品とのコントラストを出す
ネーミングのコツ、2つ目は
ことです。
既存の商品の商品名と対比するような商品名とすることで、
のです。
実は、有楽製菓は「白いブラックサンダー」という商品を既に販売しています。
白いブラックサンダーがいっぱい(‘-‘*)♪ pic.twitter.com/6p6n7k2ClB
— ブラックサンダーさん【公式】 (@Black_Thunder_) March 26, 2019
「黒のブラックサンダー」は「白いブラックサンダー」のカウンターパート、即ち、対応する商品になっているわけです。
「白」と「黒」。
こうしてコントラストを付けたネーミングにすることで、話題性が出てきます。
「『白』の次は『黒』かー!」みたいにね。
また、対応する商品を作ることで相乗効果を望めます。
既存の商品の商品名と対比するような商品名とすることで、
効果を期待できるのです。
ネーミングのコツ③|重ね言葉の違和感で印象づける
ネーミングのコツ、3つ目は、
ことです。
重ね言葉の違和感によって、
からです。
「ブラックサンダー」の「ブラック」はココアクッキーの色に由来しています。
「ブラックサンダー」には、元々、「ブラック(黒)」という言葉が商品名に入っているわけです。
だから、「黒のブラックサンダー」は重ね言葉です。
「頭痛が痛い」とか、「馬から落馬する」とか、みたいなね。
この重ね言葉は文法的に誤りであるとも言われています。
こうすることで、「えっ。どういうこと?」と、興味を持ってもらうことができます。
名前に興味を惹かれた人が商品を手に取ります。
そして、パッケージをよく見ると、「キレる!ビター感!」というキャッチフレーズが書いてある。
「あー。なるほど!ブラックチョコレートか。いつものブラックサンダーよりビターなわけね!」と、商品の内容が伝わるわけです。
ネーミングは分かり易さが大事です。
その一方で、分かり易すぎるとサラッと流れてしまって、記憶に残り難い。
だから、あえて重ね言葉のようなおかしな言葉遣いをし、
というわけです。
ネーミングのコツ|重ね言葉の違和感で印象づけた「黒のブラックサンダー」|まとめ
「黒のブラックサンダー」から学びたいネーミングのコツは、
② 既存の商品とのコントラストを出す
③ 重ね言葉の違和感で印象づける
商品名はあまりに説明的だと個性がなくなり、覚えてもらい難くなります。
ちょっとした違和感、ひっかかり、モヤモヤする感じ。
商品名の中に、こういうフックとなる部分を作ってあげることで、印象に残る名前にすることができるのです。
ぜひ取り組んでみてください!
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